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ビジネスロイヤーのひとりごと

2016-01-01から1年間の記事一覧

砂の器とショーンK

砂の器、天国への階段、恵まれない出自を隠して、才覚で生き抜く物語の主人公は多くの人の共感を得てきた。 浄瑠璃も歌舞伎も、お上の法を犯し、運命に翻弄される人々を描いてきた。お上の規範と世間の情理は異なり得る。その歪み、その切なさ、その苦しみが…

滅びなば、滅んでしまえ

仕事だから、毎日何かを「改善」するとか、「再生」させるとか、基本的には、世界を「より良く」するために労働している。けれども、本当のところ、もういいんじゃないかと思うことの方が多い。国破れて山河あり。限界集落が朽ちてもそこに花は咲くだろう。…

マイナス金利で物価が上がるのか

政策金利の引き下げを決定した委員たちはスーパーマーケットで買い物をしているだろうか。物価指数とひとくちにいうけれど、指数を押し下げているのはテレビやパソコン、カメラなどのデジタル機器、携帯電話料金など。その他衣料品なども貢献している。問題…

おいしいもののまわり 失われるもの

土井先生のエッセイでもうひとつびっくりした下りがある。それは、胡麻も海苔も鰹節も、美味しくて、日本人の食卓にあまりにも欠かせないものであったが故に、煎り胡麻や焼き海苔や削り節が普及しすぎて、日本の家庭から胡麻を煎る香りや、炙りたてのお海苔…

おいしいもののまわり 土井先生の美意識

土井先生のエッセイ。 和食のおいしさは雑味がないこと、即ち清潔で、仕事が丁寧なこと、ということが突き詰められている。1対1対4と2対2対8のつゆの味は違う。なぜなら過熱する際に蒸発する水分量が違うから。焼き海苔を表あわせで炙るのは、裏面はつるりと…

SMAPのおそろしさ

家にかえって真っ先に会見動画を見た。 恐ろしかった。週刊誌の憶測記事を笑い飛ばせるようなものを、僅かながらも期待していたけれど、実際は憶測通りであることが、少ない言葉の端々から匂いたつ会見だった。3.11後の東電の会見を思わせる空気の重さ。それ…

愛を知る

若い男の子達がお正月に遊びに来て、話をしていて思ったこと。女性の表面的な美しさのみにとらわれることも、分かりやすいゲームを楽しむことも、美しい人こそが、運命の人だと思うことも自由だと思う。しかし、私はこんな生活をしているけれど、魂の伴侶が…