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ビジネスロイヤーのひとりごと

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

文学とテロリズム 壁と卵からの歳月

/文学は多くの場合、現実的な役には立たなかった。たとえばそれは戦争や虐殺や詐欺や偏見を、目に見えた形では、押し止めることはできなかった。そういう意味では文学は無力であるともいえる。歴史的な即効性はほとんどない。でも少なくとも文学は、戦争や虐…

テロとパンデミック

攻殻機動隊、あるいはいくつかの作品において、思想は人間の脳を浸食するある種のウィルスのように描かれている。 思考が一種のプログラムならば、体制という名の社会システムへの連動の阻害要因となる危険思想は、一種のマルウェアといえるだろう。特に暴力…

意識高い系と教養主義

さみしいことは、教養主義から意識高い系への知的ファッションの移行である。かつて「実存主義とはなにか」が300万部を記録した日本。その頃から人々の知的レベルが下がったかというとそんなことは大してないはず。かつてサルトルを読んでいたであろう人々は…

偏らないためにできること

ネットで手に入れられる情報の質が下がってきている。ブログ全盛期にはフォローしたいブログがいくつかあったのだけど、SNSの攻勢により、ブロガーの量が減り、自分が共感できる記事を探すことが難しくなった。加えてガムのような中身のない記事をつい読んで…

地方の市場競争

農業近代化で触れなかったもうひとつの論点。地方における市場競争。 日経ビジネスか、何かの金融雑誌かで、駅前にある売れないまんじゅうやを潰さなければ、地方再生はないという記事があった。地銀の融資方針が結果、地方停滞を助長しているという記事で、…

農業の近代化とは何か

施設見学をしてきたので忘れないうちのメモ書き。特定性を排除するために少し内容は抽象化している。あと専門外なので色々不正確な記述もあるのはご容赦。集約化が進んでいる米栽培と異なり、授精、摘果、収穫等の人手が省略できない青果や果実栽培。ざっく…