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ビジネスロイヤーのひとりごと

人のことを反知性主義だという人は反知性主義だという人は反知性主義者か?への答え。

人のことを反知性主義的だといって嘲笑する人は少なくとも賢くはないし、傲慢だし、自己反省は足りない。

なぜなら、他者の意見に対して常に真摯に検討し、自分の思考、思想については謙虚に懐疑的であれ、常に他の考えを斟酌して自己更新するのが、「知性的態度」でしょ、というのが反知性主義への批判として掲げられているお題目なので。

どんなに「こいつバカじゃねぇの!」と思ったとしても、決して頭からバカ!と言ってはいけないのだ。バカ!を反知性的!と置き換えたところで文脈はひとつも変わらない。誰が「私はあなたを反知性的と冷静に批判するのみであって、愚かだとかグズだとかは言っていない」と言われて納得するだろうか。

という比較的シンプルなはなしなのだけど、実は結構見かけるのです、反知性主義だ批判。

世の中、罵りあいは大いに結構なので、別にそれでもよいのですけれども。バカっていうおまえがバカ!っていう小学生や、きさんいうなちゃきさん!という北九州人は、自分が相手と同程度に低レベルな発言をしてることをどこかで分かってじゃれているのに対して、反知性主義め!という人は、自分が高みにあって高尚だと思っており、そこが可愛いげがないのです。

いっそのこと、なんだこのバカヤローっていう方が罵りあいとしては、感じが良いと思うのです。反知性的かもしれませんが。

ということで、人のことを反知性主義だと罵る人のことを、私は反知性的ではなくバカ!と心のなかで罵ることにしています。無論、そのとき私も愛すべき彼らと同程度に愚かで可愛いげがない状態だと思うのです。